オーダーメイド スーツ ブランドより気をつけるべき8つのこと
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こんにちは、yosukezanです
仕立屋の息子がスーツをオーダーするときに気をつけるべき点をご紹介します
スーツをオーダーする時に気をつけるべき点について、仕立屋の息子からお伝えしたい8つのこと
先日、スーツはオーダーメイドがオススメですよとブログでご紹介させていただきました
昔と違って、わざわざ敷居の高いテーラーに行かなくても、ツープライススーツショップや通販などでお手軽にオーダーメイドスーツを仕立てることが出来るようになり、いい時代になりました
既に採寸が終わって自分のサイズを把握していれば通販でもいいんですが、最初は実店舗で店員さんに採寸して欲しいもの
オーダーする時にここを少し気をつけましょうという点を皆さんにお伝えしたいと思います
1.袖の長さ
袖の長さは下に着るワイシャツの長さと密接な関係性があります
結論から言うと、立った時にスーツの袖口からワイシャツが0.5cm〜1cmくらい見えるくらいがバランス良くて格好いいです
ワイシャツの長さも人によって違いますので、お店のサンプルを着たり自分で持っているワイシャツを着て採寸してもらうことをおすすめします
長すぎて手が半分くらい隠れるようだと非常に幼く見えたり、みすぼらしく見えたりしますし、短すぎると寸足らず?っていうくらい恥ずかしい感じになります
2.パンツの丈の長さ
パンツの丈の長さは時代によって流行が変わります
今の流行はノークッション、いわゆるパンツが足元でたわむことがなく、ストンと下まで落ちるような感じですね
バブリー時代はダボッとした感じが流行ってましたので、やっとスーツ本来の美しさや格好良さが見直される時代になりました
まぁ、革靴に少し触れるハーフクッションくらいだと無難だと思いますが、それ以上長いとだらしない感じになり、逆に短すぎるとすね毛が顔出し恥ずかしい感じに・・・
3.上着丈の長さ
スーツとジャケットの違いは、スーツは上着とパンツの上下で一つの完成品なのに対し、ジャケットは単体で主張できるアイテムになります
スーツを仕立てる時は、上下のバランスもとても重要で、上着丈の長さにも気を使う必要があります
私がオススメするのはおしりがちょうど隠れるか、3/4程度隠れる長さですが、お店の考え方やスーツのデザインに左右されますのでよく相談したほうがいいですね
これも長すぎるとオーバーサイズで上着に着られている感じになりますし、短すぎるとおしりが丸見えでツンツルテンになります
4.肩パッドの有無
最近の流行は肩パッドが入っていない、いわゆる「アンコンジャケット」というものです
意味はunconstructedで構築されていないといいます
ジャケット単体ならアンコンでもいいと思いますが、スーツの場合は薄めに肩パッドを入れた方が好きです
あ、完全に私の好みでした^^;
ですが、スーツは元々上下セットで構築されて、初めて一つの製品となすもの
ある程度肩周りをカッチリすることで、仕事相手に対しても信用できる印象を与えるものと思っております
5.パンツ裾の処理
パンツの裾は、シングルとダブルの2択になります
シングルは長さを詰めただけの処理ですが、ダブルは折り返したデザインになります
大事な商談や冠婚葬祭などのフォーマルな場にはシングルがマストですが、それ以外はダブルでも構いません
まぁ、仕事の職種にもよりますが
ちなみにダブルの折り返し幅が太いほど、カジュアルな印象になります
最近ではUNIQLOでもダブル仕上げが出来ますので、ユニクロのスラックスで試してみるのもオススメです
6.スーツのデザイン
基本的なスーツのデザインは3種類ほど
シングル2つボタン、シングル3つボタン、ダブルです
若い方は、迷わずシングル2つボタンにしましょう
シンプルでオーソドックスですが、オーダーで完璧なサイジングにすることで、驚くほどカッコよくなります
7.パンツのタック数
タックは、パンツの腰部分にある布をつまんで縫製したものです
最近の流行はノータックで非常にスッキリしているシルエットです
昔はツータックといって、タックが2つあるシルエットが人気でした
タックが増えるほどお尻部分にゆとりが生まれて、パンツをゆったり履けます
逆にタックが少ないほどシルエットがスッキリしてスマートな印象になります
スーツはある程度重厚感のあるデザインが格好いいと思うので、私がおすすめするのはワンタック(1タック)
まぁ、これはお好みですので皆さんのセンスにおまかせ
8.選ぶべき生地
いざ、お店に入って一番迷って一番楽しいのが、生地選びタイムです
本当にたくさんの種類があって、手触りの良い生地はお値段も良かったり^^;
スーパー100sとか、レダとかカノニコとか、見てるだけで目移りしちゃいます
デザインも無地やストライプやチェックなど、どれを選んだらいいのか訳わかんないですよね
ネイビー系を選びましょう
そんな多くの生地から選ぶべきなのは、無地の濃紺、無地のネイビー、シャドーストライプのネイビー、ピンストライプのネイビーです
全部紺色じゃないかとお気付きの方、その通りです
実はグレー系でも悪くはないんですが、意外と合わせるのが難しくて、少し間違うとオジサン臭くなるのがグレー系
それと、色の力が強いブラックは1番難しくて、モノトーン以外では合わせるのが非常に難しいです
その点ネイビー系だとシャツやネクタイの色で遊んでも落ち着くし靴の色も万能です
しかも、日本人なら誰にでも合う魔法のようなカラーです
特に若い方がサイジングにこだわったネイビースーツを着ると、相手に好印象を与える着こなしになりますよ
デザインも無地や無地に近いシャドーストライプならワイシャツやネクタイを選びませんし、細いピンストライプならビジネスでも使えます
ウール100%生地
そして、ポリエステル等が入っていないウール100%を選択しましょう
スーパー100sという生地もオススメです
スーパー110s、120sと番手が上がると繊細で素晴らしい生地になりますが、耐久性が少し劣り仕事で使いづらいのと、お値段が上がります
いい生地はスーツの扱いに慣れてからでも遅くは無いですし、それよりもオーダーで体に合ったスーツを仕立てることが重要です
スーツの製作
生地を選んで採寸してデザインを決めたら、いよいよ製作に入ります
オーダーメイドの場合は仮縫いが付きますので、完成まで1カ月から2カ月程度かかります
イージーオーダー、パターンオーダーの場合は、工場の稼働状況にもよりますが、約1カ月程度余裕を見たほうがいいですね
注文したら後は待つだけ
自分だけのオーダースーツに出会えるまで、もう少しです
お店にもよりますが、イージーオーダーなら2週間から1ヶ月程度で完成すると思います
完成後、お店に取りに行く場合もありますし、通販なら直接ご自宅に届く形になります
町のテーラーならお店に到着後に細かな調整をしてくれる場合もありますので、馴染みのお店ができたら調整もお願いしましょう
最後に
いかがでしたでしょうか?
オーダーメイド(イージーオーダー)する時に気をつけるべき点をお伝えしました
これは採寸するお店の店員さんが全て理解しているはずの情報ですが、そこまで把握してお客さまにアドバイス出来る方は少ないと思います
実際、私の父親もそうでした
スーツとはこういうものだという固定観念が強くて、流行についていけない
普遍的なものであるのは確かなんですが、流行に遅れるとダサくなってしまう
そこがスーツの注意すべき点であって、面白いところです
流行に敏感でありつつ普遍的な要素もマッチングして提案できる、そういうハイブリッドな職人がこれからは求められると思っています
そんなネガティブなんだかポジティブなんだが、わからない終わり方になりますが、普遍的に格好いい男の着衣は間違いなくスーツだと思っている著者の思いが少しでも伝わってくれたらありがたいです
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。